俺様上司との不確かな関係~好きになっちゃダメですか?~
それにしても本当に兄弟だとしたら、途方もなく恵まれた兄弟としか言いようがない。

部長が二重のはっきりした顔立ちの正統派イケメンなら、北斗は切れ長の目が涼しげな和風イケメン。

そりゃあ2人とも女はほおっておかないだろう。

「これで揃ったから始めようか。」

部長が言ったので、ミーティングに入った。

上永部長は今日は九州に出張に出ている。

北斗の仕事ぶりは的確で全てが的を得ており、すばらしかった。

同じ歳なのに知識も豊富で…

北斗ってこんなすごかったんだ?

「じゃあ、ミーティングはこれで。今から朝礼だから北斗挨拶しろよ。」

部長はブスッとしてそういうとサッサとミーティングルームを出て行ってしまった。



そのあとの朝礼では北斗はまた女子社員のギラギラした視線の前にさらされてる。
部長が来た時と同じだ…。

「香港支店から来ました、風波北斗です。SEとして当分は神谷物流に集中する予定です。本社は初めてなのでわからないこといっぱいあるんでみなさん教えてくださいね。」

さわやかな笑顔で笑うと女子社員たちは全員北斗に釘付けになっていた。



兄弟揃ってこのハイスペックぶりって・・何?

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