俺様上司との不確かな関係~好きになっちゃダメですか?~
~青海隼斗side~

俺は、京都の奥深い山まで車を走らせ、山小屋の入り口にたたずんでいた。

毎年やってきてここでしばらく目をつむる。
そして…結子(ゆうこ)の魂を探す…。

これをはじめたのはいつからだったろう…?

中学1年で結子という心の糧を亡くした俺は、かなりのショックで我を忘れて自暴自棄になっていた。

結子じゃなかったら誰でもよかったし、この容姿だったからモテまくって女は星の数ほどくっついてきたから、適当に女とつきあっては適当に別れる…を繰り返していた。

ただ…北斗が心配してくれて、ずっとおにいちゃんおにいちゃんとまとわりついてきたから北斗に救われていたのかもしれない。

それでも俺にはBLUE SEAという会社の跡継ぎという役目があることはわかっていたし、勉強は小さいころからそれなりにできたし、会社経営という仕事に興味がないわけじゃなかったから、がんばって勉強はしたし、高校も大学も一流のところにすすんだ。

大学に行ったら、結子のもとへ行きたくて、京都の大学に進んだ俺は、最初は毎月…そして大学を出て、仕事に就いたら1年に1度はこの場所を訪れるようになった。
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