パリで出逢った ソウルメイト

送別会

私と美咲は、少し遅い朝食をとり、
美咲は、ある程度荷物の整理をしもう少しお土産を買いたいと近所をブラブラしながら、買い物に出かけた。
雅也さんへのお土産が 難航しているようだ。

「どうしよう。雅也のお土産が一番悩む〜。
一応、マルセイユ石鹸と露店で見つけたネックレスとパスティス(ハーブのリキュール)。
何か、あと一つ買いたいんだけどなあ〜」

「じゃあ、春から社会人だしネクタイはどう?」

「あっ、それいい! そうする。
おフランスのパリで買ったネクタイなんてオッシャレじゃん!」

2人で 雅也さんに似合いそうなネクタイを買ってアパルトマンに戻り送別会へ行く支度を整えていると、優一さんから電話がかかってきた。

「リサ、今晩の送別会に和也も行くからさ、
和也とリサのアパルトマンまで迎えにいくな。
店まで、4人で歩いてお店に行こう!
あと30分後くらいに迎えに行くけど大丈夫?」

「うん。大丈夫だよ。じゃあ、待ってるね!」

優一さんとの電話のやり取りが恋人っぽい会話なっているのが、嬉しくてニヤけているリサだった。


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