パリで出逢った ソウルメイト
何も知らないオレは、リサの携帯に電話した。

「リサ、オレ昨日やっと地元から戻って来たんだリサに会いたいんだけどすぐ会えるかな?」

「おかえりなさい…
私も海斗に聞きたい事があるから大学の近くの
ファミレスで待っててもらえる?」

「おおわかった。ファミレスで待ってるな。」

俺はリサに買ってきた地元のご当地キャラの土産を持ってファミレスに向かった。

しばらくしてリサが店に入って来た。
 
何かリサに違和感を感じた…
オレは自分がリサを深く傷つけたにも関わらず、 

「オレが居ない間に浮気でもしてたんじゃあないのか?」
冗談のつもりで言ったらリサの顔色が真っ青になり

「浮気をしてたのは海斗でしょ?
 あー私がもう浮気相手になるのかな 」

「はあ?何言ってるかわからないんだけど。」

リサは、悲しそうに微笑み…

「田所 絵里香さんからメールがきたの。
彼女のメールはコレよ」


【私達は寄りを戻すことになったの!
SEXの相性もリサさんより私の方が良いと海斗が言っているし、
私ちち地元の企業から内定が貰えたら同棲するの。
でも、リサさんは海斗のツレの彼女の親友だから
なかなか別れ話がしにくいって言ってたのよね。
アンタは邪魔なの!早く別れてよね】

海斗はビックリして目を見開いた。

「田所さんと寄りを戻すにしても
海斗からはっきり言って欲しかった!」

「リサが何言ってるかオレ理解できないんだけど、田所絵里香は確かに元カノだよ。 
でも同じ企業のインターンシップで会って他の同級生と話ししただけだよ。
田所が元カレのオレが幸せそうだからって嫌がらせしたんだろ〜?」

「海斗もうウソや言い訳は聞きたくないよ…
じゃあなぜ私は、裸の2人の写メ…
しかも部屋が違うやつ3枚…

クリスマスイルミネーションをバックに海斗にキスしてる写メ。
お正月の初詣の写メを絵里香さんからのメールで見ないとならないの?」

リサは携帯に送られてきた写メの画像を海斗に見せた。

「私もう。海斗を…海斗の言葉を信じる事は出来ない…
別れて下さい…さよなら。」

海斗は絵里香がリサへ写メ付きメールを送りつけたのが許せなかったが自業自得だ…

ただ、何も悪くないリサだけが深く傷ついただけだった。

「リサ、オレはリサが大好きだ。
本当は別れたくないよ!
でも…
リサをこれ以上傷つけたくないから別れるよ…
本当にゴメン」

海斗は泣いていた。
 
リサへのお土産のご当地キャラのキーホルダーを手のヒラで血が滲んでるのも気づかずに…
力いっぱい握りしめていた。

海斗はファミレスのテーブルにおでこをつけうなだれていた。

ファミレスから出てきたリサを待っていたのは車に乗った雅也さんと美咲だった。

美咲は助手席から降りて来て強く抱きしめ背中をさすってくれた。 

そして車の後部座席にリサを乗せ
美咲も手を握りながらリサの背中をさすり続けた。

「リサ、今は辛いけど私が側にいるよ。」

「美咲〜私、海斗の事信じてたし好きだった。
支えたかった…でも…
海斗は私ではダメだった」
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