オフィスラブはじまってました
 ひなとと出会う。

 ひなととしゃべる。

 水橋とひなともしゃべる。

 水橋とひなとで話が弾む。

 ……なんだろう。
 ちょっと面白くないような。

 なんだかんだで、あのハムスター、美人だし、スタイルもいいしな。

 あいつは、水橋の好みだろうか?

 水橋に浮いた噂はたくさんあるが、本命は今、いないのを知っていた。

 まあ、あいつの場合、見た目は綺麗なおねえさんでも、中身は、おでかけハムスターだからな。

 こいつが気にいるとかないか。

 ……まあ、気に入っても入らなくても、俺にはどうでもいいことなんだが。

 うん。
 どうでもいいことだ、と思いながら、柚月は言った。

「じゃあ、カフェに行くか」
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