白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です!〜
「ど…どうしたっ。先生?!ムキになってない?」

「な…なってなーーーーいっ!」

「今更だけど…その普通がいないからアタシたちこじらせてるんじゃん。」

アタシたち……?

あっ…そっか。そうです…はい、間違いない。

言い返せないじゃん。

普通…の男…か。

例えば…あっ、陸斗みたいなのを言うのか?

な〜んて。

陸斗、怒るな(笑)

「あっ。運転手さん、そこのスクランブルの少し入った所で停めて下さいっ。」

アコは前のめりになってタクシー運転手に声をかける。

「降りて、すぐだから。プラチナクィーン。」

ちっこい店…とか言いながら繁華街の一等地じゃん。

タクシーを降りると、さすがに土曜日の夜だけあって人が多い。
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