先生がいてくれるなら②【完】

先生が怪訝そうな顔をしながらも頷いたのを見て、私はあの日から今日まで何度も何度も心の中で練習した残酷な言葉を、一言一句間違えないように、ゆっくりと紡ぐ……。








「先生、私と、別れて下さい」







先生との特別な関係が、この瞬間、


完全に終わりを告げた────。






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