先生がいてくれるなら②【完】


「あぁ、退屈~」


夕食後は病棟内をウロウロするのも躊躇われるので、病室で本を読むかテレビを見るかスマホでネットに繋ぐか、ぐらいしかする事が無くて。


しかも、既にどれも飽きてしまった。


「うーっ、やっぱり退屈っ……!」



ベッドにうつぶせに倒れ込んでもう一度呟くと、クスクスと笑い声が聞こえて来て。


私は慌てて飛び起きた。


「先生っ!?」


< 60 / 354 >

この作品をシェア

pagetop