優しい君、不器用なあなた
「俺、どうして気づかなかったんだ…ダメだなぁ…」

ルクは笑うように言った。

「ダメなんかじゃありません。気づかなくたって、生きていくなかで知っていけばいいのです。」

スミの言葉にこんどは心からの笑顔を見せた。


「あの、ルクさんちょっと待っててください。
食べてほしいものがあるのです。」

スミはそういい、部屋を出た。

しばらくした後戻ってきたスミ、その後ろにはご飯をもったクミとミナの姿が…


「これ、あなた、好きでしょ?ミナと作ったの…」

ルクの寝ているベットの近くのテーブルにおいた。

それは、ルクの好きな野菜スープとクミのつくったパン、そして、プリンだった。

プリンは月に一度給料日にルクとクミ、ミナと作る。
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