ふたりぐらし -マトリカリア 305号室-
「そういうはしたないかっこうはやめなさい」
「へ……」
「じぶんのふく、きてこい。かみもかわかせ」
そう言われるなり、わたしはソファから放り出された。
べしゃ、と床に落ちる。
「ついでにおれのねまきもってきて」
「ひどい……」
どうやらおーちゃんは、酔うとわたしの扱いが雑になるらしい。
……今度からは近づかないようにしよう。
わたしはそう心に決めて、床に打ったお尻を摩りながら、トボトボと着替えを取りに向かった。