ふたりぐらし -マトリカリア 305号室-



耳に返ってきた自分の声が、息苦しかった心を解いていく。



ずっとずっと堪えてきたはずの言葉は、いともあっけなく俺からこぼれた。



……そして、そのまま、愛花のもとへと落ちていった。



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