ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
「いや、俺はまだ……」

「わたしは青弓亭でのお仕事がありますから、ルディさん、また夜に。おやすみなさい」

「お、おう、そうか」

 他の隊員たちは、とっくに店を飛び出している。
 ルディもその後に続いて店を出て、振り返ると「じゃあ、夜にまた来るから」とエリナに声をかけた。

「はい、お夕飯に期待してください。……白猫さん、可愛かったんですね」

 エリナは、自分の真の姿がルディの好みだとわかって、嬉しい気持ちになっていたのだが、ルディの方はエリナの言葉に激しく動揺した。

「いやその、お、俺は、料理が得意な猫が一番だと考えているぞ!」

「ルディさん、足元がふらついていますよ。ぐっすり寝て寝不足を解消してくださいねー」

「いや、そうじゃなくて……ああ、おやすみ」

 そして、妙な疲れを感じながら、狼隊長は帰宅した。

(あー、ドキドキしちゃった! でも、なんとなくうやむやになったみたいでよかったな)

 安心した子猫は、にゃんにゃんと鼻歌を歌いながら、朝食の後片付けを始めたのであった。
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