ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
「ぷにぷにの肉球……気持ちいい……」と頬ずりをして、へにゃっと笑う。

(くっ、今朝も危険なほどに可愛いな! すっかり俺に懐いて無防備に眠る子猫を、このまま寝かせておきたいが……)

 過保護なフェンリルは、可愛さのあまりにふんぬふんぬと鼻息を荒くしたが、エリナが見た目と違ってしっかりとした働く猫であることを知っているので、今度は鼻先で柔らかなピンクの頬をつつく。

「おはよう、エリナ。今日も美味しい朝ごはんを、みんなのために作るのだろう?」

「ん……朝ごはん……」

 その言葉を聞いたエリナはむくりと身体を起こすと、眠い目をこすりながら「おはよう、ルディさん」と朝の挨拶をした。

「今朝も起こしてくれて、ありがとうございます……ふふっ、朝からモフモフ天国……」

 ふわああ、と小さな口であくびをしたエリナは、フェンリルの身体にモフッと抱きついてお礼を言った。
 そして「今朝も素敵なモフモフですね……このまま埋れていたいよう」と小さく本音を漏らすのであった。
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