Sweet Strawberry Trap 御曹司副社長の甘い計略
第5章 最高に幸せで切ない休日
 当然のことながら、その後、私たちのあいだにはなんの進展もなく、再びレッスンに明け暮れる日々がすぎていった。

 だから、その日は本当に特別な1日だった。
 
 ルームシェアをはじめてから、1カ月ほど経ったある日曜日の朝。

 その日、芹澤さんは完オフ。
 一日中予定がないというのは、わたしがここに住むようになって、はじめてのことだった。

 トーストに乗せる目玉焼きを焼いていると、芹澤さんが起きてきた。

 いつもより起床時間も遅いので、すっきりお目覚めのご様子だ。

「おっ、なんか、うまそうな匂い」
「おはようございます」

 食卓にランチョンマットを敷き、カトラリーとナフキンをセッティングする。
 テーブルマナーの先生に教わったことの応用だ。

 日々是勉強。

 メニューは、エッグ・ベネディクト風トーストとオニオンスープとサラダとオレンジ。それに食後のコーヒー。
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