あなたが私を選んだ理由に、断固異議あり!
「東…社長!
待って下さい!」

「だめじゃない。主役が退席しちゃ…」

「大事なお話がありますから!」

私は、無理やり、東條さんの後について行った。
東條さんは、私がついてきた意味を理解しているのか、薄ら笑いを浮かべてた。



「それで…大事な話って何?」

社長室に入って、東條さんは椅子に座ると同時にそう言った。



「さ、さっきのあのお話はなんですか!?」

「さっきの…って?」

東條さん…絶対、わかってるくせに、とぼける気だな。



「私のことを婚約者って言ったあのお話のことです!」

イラっとしたから、私はドストレートに答えた。



「あぁ、あれね…
あれが、どうかしたの?」



はぁ?この人、どこまでとぼけるつもりなんだろう。
みんなの前で、あんな大嘘吐いて、どうかしたはないでしょう!?



「ど、どうして、あんな嘘を言ったんですか!」

「嘘?
嘘じゃないよ。」

「嘘じゃなかったらなんだって言うんです!
私達、婚約なんてしてないでしょう!?」

話してるうちにどんどん感情が高ぶって来て、私は東條さんを睨み付け、大きな声で叫んでいた。
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