転生侍女はモブらしく暮らしたい〜なのにお嬢様のハッピーエンドは私に託されているようです(汗)
≪恵麻のオフ会仲間のブログ見て最近知ったんだから仕方ないでしょ。私の推しキャラ、ジェラルドだし、マッチョの騎士団長とか好みじゃないのよね≫
「ダグラスは私の二番推しなんだよ。悪く言わないで……。逃したイベントってどんなの?」
それは、ヒロインが教会に出かけたら、裏の墓地でダグラスに出会うというものらしい。
そこには亡き前竜騎士団長の墓がある。
前竜騎士団長はダグラスの恩人で、夢を持てないほどの貧困家庭で暮らしていた少年の彼を、素質がありそうだと騎士団に引き入れてくれた人だ。
その恩人は、五年前に他国から侵攻を受けた際に戦死した。
『ダグラス、次の竜騎士団長はお前だ。俺の意志を継ぎ国を守れ』
それが最期の言葉だったという。
ダグラスの熱き竜騎士魂を知ることができる大事なイベントであった。
教会と聞いて、エマはハッとしていた。
(そういえば、ひと月ほど前、教会の礼拝に出かけるモリンズ伯爵夫妻が、一緒に行かないかとレミリア様に声をかけていたっけ……)
それを引き止めたのは、エマ。
「ダグラスは私の二番推しなんだよ。悪く言わないで……。逃したイベントってどんなの?」
それは、ヒロインが教会に出かけたら、裏の墓地でダグラスに出会うというものらしい。
そこには亡き前竜騎士団長の墓がある。
前竜騎士団長はダグラスの恩人で、夢を持てないほどの貧困家庭で暮らしていた少年の彼を、素質がありそうだと騎士団に引き入れてくれた人だ。
その恩人は、五年前に他国から侵攻を受けた際に戦死した。
『ダグラス、次の竜騎士団長はお前だ。俺の意志を継ぎ国を守れ』
それが最期の言葉だったという。
ダグラスの熱き竜騎士魂を知ることができる大事なイベントであった。
教会と聞いて、エマはハッとしていた。
(そういえば、ひと月ほど前、教会の礼拝に出かけるモリンズ伯爵夫妻が、一緒に行かないかとレミリア様に声をかけていたっけ……)
それを引き止めたのは、エマ。