拝啓 突然ですが大好きです!つきましては私と交際をして頂きたくこの文書を送付させて頂きま(以下省略)





「はは、冷たいですねー朝比奈先輩」



隣で蓮くんが楽し気な声で言う。



「よかったですね、水萌先輩」


「う、うん…正直ホッとしてはいるよ…」


「俺的には残念ですけど」




あれ?いつのまにか蓮くんとの距離が近い?



トン、と肩と肩がぶつかった。




「あれ?水萌先輩緊張してます?」



「べ、べつにっ、近いなと思っただけだよ!」



「仕方なくないですか?縮こまってないとバレちゃうし」




蓮くんがわずかに小首をかしげて言った。




「俺的にはもっと近づきたいんですけどね?」



「れ…蓮く「待って那月くんっ…!」




大きな先輩の声に思わず顔を上げると



ちょうど立ち去ろうとする朝比奈くんの背後から、先輩がギュッと抱き着いたところだった。



ギュッと…抱き…




「ままままま待っ」


「水萌先輩バレる」




思わず立ち上がろうとした瞬間、蓮くんに腕を引っ張られてすぐに元の位置に戻ったけど



朝比奈くん今一瞬こっちを見たような?気のせいかな…というか…




いつまで抱き着かせてるの朝比奈くん!?






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