長い梅雨が明けた日

たまには真面目に勉強を



月曜日ーー


いつもより早目に優弥と登校して教室に入ると琴美が私の元に飛んできた。

そんな琴美に優弥が声をかけた。

「神田さん、理乃がまた捻挫しないように見張ってて」

そう言葉を残して持っててくれた私のスクバを机に置くと隣の優弥のクラスへと行ってしまった。

「優弥くんが言った通り大人しくしてね」

にこりと微笑んだ琴美には悪いけど…。

「そうしたいけど、今から3年の教室に行ってくるから」

「ん?部活の先輩のとこ?
心配だから私も一緒に行くよ」

「え?いいの?」

明日から期末テストが始まる為、今週は部活が木曜と金曜しかない。

先週自転車を借りたお礼を早目に言いたかったのと、私が回復した報告を兼ねて挨拶に行きたかった。

この為だけに頑張って早目に登校してきた。
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