長い梅雨が明けた日

深い病み

 * * *


理乃の態度が目に見えて変わった。

ついでに言えば、神田も豊永も。



登校してきた優弥に速攻で声をかけた。

昨日のことを早く聞きたかった。


優弥は昨日の放課後、豊永と一緒に帰って行った。

テスト期間中はいつもサッカー部の奴等と勉強してたから気にも留めてなかった。


なのに、理乃が一緒だった。



「俺も知らなかったんだよ。
トヨが他にもメンツ集めると言ってたからサッカー部の誰かかと思ってたんだよ」

「…理乃達はいつ豊永に誘われたんだ?」

「朝だって言ってたな」


してやられた…。


優弥は一週間以上も前から豊永に勉強会に誘われていたらしい。
ということは俺等に宣戦布告する前から計画してたことになる。


くっそ…。
豊永を甘く見過ぎてた…。

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