○○の嫉妬
可愛いクラスメイトの嫉妬

俺は海。

報われない恋をしている。

可愛いクラスメイトの夢愛ちゃん。

このことを春美ちゃんに話したら大丈夫って言っていた。

本当かな?

ただのクラスメイトだし……


「海くん、おはよう。」


と毎日挨拶をする夢愛ちゃん。


「おはよう。」


と俺も冷静を装って言う。

俺だけに向けて挨拶してくるって嬉しい。

ただのクラスメイトでも意識してくれるならそれで。


「CDどうだった?」


「面白かったよ!失恋系の歌って悲しいよね。」


この前夢愛ちゃんにCDを借りて音楽を聞いた。


「うん、悲しいよね。私もさ、なんとなくその気持ちになっちゃうっていうか。」


「あ~、確かに。」


俺は夢愛ちゃんがいるしね、とは言えないけど。


「そういえばさ、春美ちゃんと前、図書館行ってたよね?」


「行ってたけど?」


聞いてくる意図が分からないので疑問形になった。


「あ~えっと、その何ていうか……」


「言いにくいときは言わないでいいよ。言いたいときに言ってくれれば。」


「そっか、ありがとう。じゃあバイバイ。」


「バイバイ。」
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