御曹司の恋の行方~和菓子王子編~
憧れの和菓子王子 side悠里
今日は、朝から雨模様。

大学生の木下 悠里(きのした ゆうり)は、講義が休講になったので、のんびりした朝を過ごしていた。

リビングに行くと母が家事をしている。

「お母さんおはよう」

「あっ悠里おはよう。今起きたの?今日学校は?」

「今日は、休講になったの」

「じゃあ、1日家にいるの?」

「ううん。夕方から遥と会う約束をしてるの」

「まあ、遥ちゃんと?遥ちゃんに最近会ってないわね~元気にしてるの?」

「うん。ただ、大学に入ってからは、授業の合間にお祖父様の手伝いを始めたんだって。だから忙しそうなの」

「まぁ~流石ね。じゃあ、遥ちゃんと会う前にちょっと出掛けない?」

「どこに?」

「和菓子王子のお店!」

「はぁ…噂には聞いた事あるけど、お母さん知り合い?」

「違うわよ。ちょうど贈答用のお菓子を買う用事があるから目の保養を兼ねて、和菓子王子の店に行くのよ。遥ちゃんと一緒に食べる分も買ってあげるわよ」

「へぇ~ちょっと和菓子王子見てみたいかも。遥も喜ぶと思うし行く!」

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