未来へ続く道
その時、颯馬の気持ちを初めて知った
そんなふうに思ってくれてるなんて
思ってもいなかった。
「姉ちゃんにはこれから先
幸せに生きて欲しい、笑って過ごして欲しい」
「颯馬……」
「俺は大丈夫、信じてよ」
「瑠美さん、颯馬は俺が責任もって見ます。
だから、瑠美さんは早く逃げてください」
「……あ、あり…かどう」
涙を流してそれから私達は会うことが無くなって
家を借りるのも親の同意書などがいる
だからお世話になっていた銀行の社長さんに
私は土下座をしてサインだけを頼んだ
その家が今過ごしているこの家。