俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。

美月side4

今日はどうしよう、昨日も自習室で勉強できなかった。
まあ勉強で解らないところ無かったしな。

お昼休みの事があるし、やっぱり帰ろう。
でも一人で帰ってる時に何か言われても嫌だしな。


【七菜―、今日は予備校だよね。もう帰る?】


一人で帰るのが不安で七菜にラインを入れると直ぐに返事が返ってきた。


【うん。帰るよ。今、神崎が大翔に美月の事聞いてる。今なら捕まらずに帰れるからロッカー集合ね。】

【OK】


なんだかんだ面白がってはいるけど七菜はやっぱりちゃんとわかってくれている。
ホントにありがたい友達だ。


なんか目線は感じたが誰にも声をかけられることなく駅まで着いた。


「美月、この後時間ある?」

「うん、何もないけど。」

「じゃあ美月の最寄り駅でちょっと休憩付き合って。予備校五時半からなんだ。」

「ごめん、もしかして時間まで谷川君と約束してた?」

「時間までとは思ってたけど、別に約束してたわけじゃないから大丈夫。」


七菜の予備校のある駅近くで時間をつぶそうと言ったが、七菜が『前に神崎と会った事があるから、美月の最寄り駅の方がいいよ』と言い、結局私の降りる駅前のカフェで時間をつぶす事となった。


「でっ?今日のお昼も大変だったんだって?」

「うん。これと言って何かされたわけでもないんだけどね。何人もが教室まで来て、こっちを見てコソコソ言ってるの。一緒に食べてるみんなにも気を使わせて悪いし、明日からは保健室で食べようかな・・・。」


うーん、と考え込んだ七菜。


「神崎の取り巻き、けっこう過激そうな子もいるから一人にはならない方がいいと思う。だから教室以外で食べるにしても誰かと一緒にね。私も週二くらいなら一緒に食べれるから。」

「ありがと。とりあえず明日の様子を見てから考えるよ。」


五時になり七菜と別れて帰った。

明日からの学校、気が重いな・・・。



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