俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。

祐世side29

花桜の一件以来、営一の皆はますます仁見さんに仕事を回さなくなった。
仁見さんは相変わらず毎日俺の所にやって来る。
俺が仕事を回さない限り何もすることなくデスクに座っているだけになってしまうので、コピーなど簡単な仕事はさせるのだが、そんな仕事なんて毎日あるわけもない。
それでも気にすることなく居座り続ける彼女に苛立ちを覚えるが社長は移動をさせる気が全くないのでどうしようもない。

仁見さんとは逆に美月は一人で営一の仕事を抱えて忙しくなった。
荒木さんも一人で今まで回していた。美月なら一人でも頑張ってくれるとは思う。でもなかなか途中で弱音を吐くことが無い美月の事が心配でしょうがない。



年末も近づきつつある日、いつも通り週末家に来て食事を用意してくれている美月の態度がおかしい。
最近では年末の会食などが多く、俺だけではなく秘書として美月も借り出される事が度々あり疲れが相当溜まっているのだろうか。

俺も自分が癒しを求めるあまり週末には美月にムリをさせてる覚えがあるしな。


「美月、だいぶとお疲れ?」

「へっ?疲れ?」

「うん。なんか元気ない。・・・と言うよりも考え事?」


そうだ、疲れていると言うよりもこれは美月が自分の中で勝手に考えを巡らせえてる時の様子だ。

少しの間俺を見つめた後、意を決したかのように美月が語りだした。

そしてその内容に俺は驚愕した。






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