俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。

美月side33

朝起きると祐世からのメッセージが入っていた。

【土曜の夜、宿を予約したから実家への説明が終わったら夕方から行こう。】

うっそ!

夜は一緒にいれるの?

驚きと嬉しさで時間を確認もせずに祐世へ電話を入れた。
『はい・・・』まだ寝ていたのだろう寝起きのまだ頭がまわっていない声の彼。


「おはよ!まだ寝てた?起こしてごめん。」


私からの電話だとわかった祐世は『おはよ。美月に起こしてもらえるなんて気分いいな。』と笑っている。


「ねえ、土曜日お泊りって。」

「ああ、予約した。ちょっと山の中にある旅館だからクリスマスにおしゃれなディナーとはいかないけど、HP見てたら落ち着いていい感じだったから。」

「おしゃれなディナーとかはいい。クリスマスに久々に一緒にいれるだけで。」

「うん。今回は宿まで行くのに車の方が便利だからレンタカー借りて行こうと思ってる。車の手続きとかも考えたら土曜日朝八時くらい出発になるかな?せっかくだから途中ゆっくりとドライブしながら行きたいし。」


朝だということも忘れ話し込んでしまった。
時計を見ると七時半過ぎ。『行く準備しなくちゃ!』起きたままのパジャマ姿だ。今から朝食、メイク、ヘアセット。

就業開始は九時だが細々した準備や掃除を九時までにするため八時半には出社するようにしている。今日八時半着はムリそうだ。でも遅くとも八時過ぎには家を出て八時四十五分には着かないと。急いで電話を切り準備を始めた。


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