俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。

「ねえ、婚約って言ってないで美月ちゃんの親御さんが許してくれるなら籍を入れちゃったら?」


母の一言を皮切りに父さんも兄さんも『そうだな。それがいいかもしれないな。』と。

美月の家での話を聞いて、ご両親から了承が得られたなら正月にお互いの家に挨拶に行くのではなく両家の顔合わせにすればいいじゃないかと俺の事をそっちのけで、三人で盛り上がっていた。




話も終え四時半過ぎに美月との待ち合わせ場所に向かった。

約束の時間よりかなり早めに着いたのだが、待ち合わせの駅前には既に美月の姿があった。


「早かったな。待ったか?」

「ちょっと早めに着いたからぶらぶらしてた。」


絶対にぶらぶらなんてしてない。
だって車がロータリーに入って来るのをずっと見てたから。
ここで駐車して待つのは困難な事を分かっていて、俺が待つことが無いようにしたに違いない。
それでも俺が気にしないようにぶらぶらしてたからって・・・。

くっー!可愛いやつめ。

宿へと向かう車内で家での様子を伝えると『よかった』とホッとした様子の美月。最後に母さんの爆弾発言で三人が勝手に盛り上がっている事は美月の家の話を聞いて宿に着いてからにする事にした。

美月の両親の反応を聞くのは少し怖い気もしたが美月の様子からして悪い事はなさそうだ。『そっちは?』と聞くと俺と付き合っているのはわかっていたし反対もしていなかったが、そんな大きな会社の跡取りだと聞いて驚いていたという。

そして美月と同じ反応。『そんな人の相手がこんな普通の家の子でいいの?』だったそうだ。どんな家柄の人であろうが俺には美月しかありえないのに。




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