俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。

美月side16

祐世と会う日になった。待ち合わせの時刻は午後二時。


「七菜、じゃあ行ってくるね。」

「うん。美月、思ってること溜めこまないで全部吐き出してきな。」

「うん。そうする。じゃあ行ってきます。」


『二人だけで話がしたい』だなんて、毎日送られてくるメッセージだけを見ると、まだ私の事を思ってくれてるように思う。

でも、もしも別ればなしだったら・・・。

わるい方へと思考が傾き、不安で仕方ない。


指定された住所に建つマンションまでやって来た。部屋番号(301)を呼び出す。

ピーンポーン

『入って。』祐世の声が聞こえ、入口のオートロックが解除された。
三階でエレベーターを降りると玄関の前で祐世が待っている。『来てくれてありがとう』そう言われ中に入ると1Kの一人住まい用の部屋だった。あの部屋には私ではないあの彼女がもう一緒に住んでいて、私を入れる事は出来ないから友達の家でも借りたのだろうか。

ソファーに勝手に座る事も出来ず部屋の入り口で私は動けずにいた。
『ソファーに座って待ってて。今飲み物持って来る。』そう声をかけられ、とりあえず座る事にした。そして持ってきたジュースと紙コップをテーブルに置くと私の前に座り『美月、ごめん。』と頭を下げた。

ああ、やっぱりもう終わりなんだ・・・。





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