俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。

祐世side19

腕の中でモゾモゾと何かが動く、どうも俺から逃げようとしている?
反射的に逃がすまいと腕に力を込めた。

そして腕の中にいるのが美月だと思い出す。


「美月、起きたの?・・・おはよ」


額にキスをすると少し赤かった彼女の顔、いや耳や首までなんなら胸のあたりまで一気に真っ赤になった。『おはよ』と返事はするけど一向に俺の顔を見ない美月。

恥ずかしくてたまらないんだろうなー。

着替えをするから離せと言う彼女に『ヤダ』と返事をしたものの、昨晩甘い声を出し過ぎたのか声がかすれてしまっていた。
何か飲ませないと、と思い布団から出ると『キャッ』と俺を見て布団に潜り込んでしまった。

あっ、俺パンツも履いてないや。

パンツだけ履いて俺もジュースを一杯飲んで、美月に持って行く。
俺がパンツを履いているのを確認すると布団から出て来てジュースを一気に飲み干した。だいぶ喉が渇いてたのか。

それにしても今自分も裸って絶対に忘れてるよな。


「ねえ、美月。それって誘ってる?」


自分の状態を思い出し、また布団の中にもぐってしまった。

可愛い、可愛すぎる。




昨日の帰りに買ってきた食材で美月が食事を作っている。
それは今まで何度も見てきた光景だが、やっと彼女と繋がれたこと、そして互いの指に光る指輪のおかげか何とも言えない満たされた気持ちになった。

その日の夜は、美月と朝倉の家で大翔も呼んで食事をする事になった。夜十時を過ぎた頃には朝倉は酔っぱらって寝てしまったのでお開きにする事にし、俺と大翔は家を出た。


「良かったよ、ちゃんと誤解も解けて今まで以上に幸せそうで。美月ちゃんが。」

「心配かけて悪かったな。もう絶対にあんな失敗しないから。って言うか俺の幸せも喜んで?」

「今回は百パーセントお前が悪いから、お前の幸せは知らね。」





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