俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。

美月side20

「んっ、やっ、・・・ゆ・・せ、んっ。」


年が明けたくらいから彼の情交が変わった。
激しくなったとかではない、むしろ優しい、でも彼無しではいられなく覚え込まされるかのように執拗に愛を注いでくる。


「あっ、ダメ!そこは、・・・明日インターンだから見えちゃう。」

「うーん、明日は指輪付けて行けないから俺のだって印付けたい・・・。」

「ダメ!そんなの付けて行ったら、チャンス無くなっちゃうから。」

「チャンスって何の?いいヤツ見つける?」

「意地悪。わかって、んっ、あっ、・・やっ、あっ!」


特に三年の夏になり私の就活が本格的に始まってからはこんな感じだ。
私は地元には帰らずこのまま残って就職するつもりだ。
祐世も地元には戻らないらしい。
私は未だにどの職種に絞るかすら決めきれず色々な業種のインターンに参加している。


「もう行くね。一度帰って着替えないと。祐世も午後は授業でしょ、ちゃんと起きて行くのよ!じゃあ行ってきます!」


今日から三日間、わりと大きな会社のインターンに十時から参加するため、未だベッドの住人である彼に朝食だけ作り置きをして家を出た。

今のやり取りだけを見ると『母親か!』と言われそうだ。





< 75 / 167 >

この作品をシェア

pagetop