幽閉の鬼火〜榊第一高校生徒会の怪奇譚〜

過去の翳り

結局その日はそれ以上何も見つけることはできなくて、白川先輩も「まぁ、演劇部が悩みに悩んで相談してきたことを一朝一夕で解決できるわけないだろうな」と、苦笑いしていた。


てっきり情報を収穫できなかったことに嫌味を言われると思ってたあたしは、少し拍子抜けしてしまった。


ラッキー、と背中で小さくガッツポーズをしたのは内緒だ。


最初から戦力外扱いで、馬鹿にされているような気がしないでもなかったけれど。


そんなわけで、今日もあたしたちは生徒会室に集合している。


「情報が欲しいー」


圧倒的に情報が足りない。


あたしたちがやってるのはただの情報の整理みたいなもので、それだけしてたって問題は解決しない。


だから動かなきゃならないわけだけど、何をどう動けばいいのか、それさえもさっぱりなのだ。


俗に言う、行き詰まったってやつ。


「役立たず」


「藤原には1番言われたくない」


また床に座って音ゲーをやっていた藤原に牙を剥くと、白川先輩が口を開いた。


「そうも言ってられないかもよ。金森より藤原の方がネット使うの上手いし。ネットは情報の溜まり場だからな」


「調べることがあればの話じゃないですか」


「だから今はみんな役立たずなんじゃない」


美保さんがくすくす笑う。
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