ラグジュアリーシンデレラ
連絡先聞いたら、きっと井出さんに連絡してしまう。

そうなったら、返事も求めるだろうし。

でも、井出さんは私の事、頑張っている女の子としか思っていないから、きっと迷惑だと思う。


「頑張るんだよ、玉の輿。」

「へ?」

斉藤さんは上機嫌で、掃除を続けた。


12時を過ぎて、帰りに買い物。

家に帰って来たら、掃除、洗濯と大忙しだ。

「最近、疲れて寝てばっかりだから、気をつけないと。」

でも、眠くて欠伸はどんどん出る。

「今日の夕食、何にしよう。」

買ってきた食材を見て、シチューにしようと思った。

「青志は、また何か貰ってくるのかな。」


私は、青志の事だけが、心配なのだ。

毎日のようにバイトして、勉強時間は足りているのか。

希望の学部はどこなんだろう。

上手く大学に入学できればいいのだけど。
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