ラグジュアリーシンデレラ
「おかしくないですか?」

「そうかな。」

私はそこで青志を止めた。

「ごめんなさい、林人さん。青志は、私が騙されてるんじゃないかって、疑っているんです。」

「ふふっ。そうか。お姉さん思いのいい弟さんだね。」

そして、青志はお茶をググっと飲んだ。

「どうなんですか?本当は、どっかの金持ちなんじゃないですか?姉と結婚する気はあるんですか?」

「ちょっと、何言ってるの。」


この前付き合ったばっかりで、結婚の話なんて、する訳ないでしょ。

「そうだね。このままいい付き合いが続けば、結婚も視野に入れてるよ。」

「林人さん……」

林人さんは、私にウィンクをする。

きっと、青志に話を合わせてくれているんだ。

「なんだか、腑に落ちないんですよね。」

「青志。」

私は林人さんに、すみませんと謝る。

「分かったよ。なぜ俺がそんな高級マンションに住めるか、説明して欲しいんだね。」

「そうですよ。」
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