ラグジュアリーシンデレラ
「そう答えるって事は、もう結婚の話、出てるの?」

「えっ、いやっ!」

「気が早いね、社長さんも。」

少なくても、斉藤さんは喜んでくれている。林人さんとの事。

1人でも味方がいれば、やっていけるよね。

よし!頑張らなきゃ。


「結野ちゃん、早速来たよ。」

斉藤さんが指さす方向には、林人さんがいた。

私に気づいて、手を挙げてくれる。

「さて、邪魔者は消えようか。」

斉藤さんは、ニヤニヤしながら、次の仕事に行った。

「結野。お疲れ様。」

「お疲れ様です。」

まずは、この前の青志の事、謝らなきゃと思った。

「林人さん、この前の青志の失礼な態度、ごめんなさい。」

「全然。姉思いの部分が伝わって来て、こんなにも弟さんに想われているなら、もっと結野を大切にしようと思ったよ。」

「り、林人さん……」

また恥ずかしい事を、ズバズバと。

「それよりもどうだった?帰った後青志君、俺の事何か言っていた?」

「それが……」
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