私の人生も捨てたもんじゃないかもしれない
「もしもし」
知っている声。
数日前に聞いた優しい声。
「こんばんは」
他愛もない会話をしている時。
「何かに怯えてない?」
時が止まった気がした。
何故この人は声だけでわかるんだろう。
私はその瞬間、全てが溢れ出し、泣き出してしまった。
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