MATSUのごくありふれた平凡な日々

「そういえば、松の家からって花火見れるのよ」

酔っ払いたちには、その振りの不自然さに気づかなかった。

ガブリエルと瑠衣が勝手に盛り上がり始め、それを松がキーキーと抵抗する。

再び美紀は暁にちらりと見た。

今度は一瞬だけ視線が交わる。

美紀はフンっと鼻を鳴らした。      


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