幼馴染と最初で最後の恋を
八つ当たり

結衣花サイド

………
「結衣花.」
そう名前を呼ばれて目を開けた…
「また寝てたのか…」最近は寝てしまうことが多い。多分部屋までお父さんが運んでくれたのだろう。
「また?」
そんな声が聞こえて自分は名前えお呼ばれて起きた事を思い出す。そこにいたのは勿論裕貴。
「いや、最近寝てることが増えて…。ところで裕貴いつから居たの?塾大丈夫?」
「ああ、1日休んでも問題ないよ。結衣花の側に居たいからー」
「でも遅れてしまうよ?大丈夫って本当に?私の為だったらー…「行かないって言ってるだろ!?いいだろ?1日くらい休んでも。結衣花だって2週間も学校来てないからよ!いいよな、結衣花はずっと休めて。俺たちは勉強で忙しいんだよ!」
そう言ってバタンッとドアを雑に閉めて出て行った。
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