エリート脳外科医の溢れる愛妻渇望~独占欲全開で娶られました~
 その背中を見つめていると、白衣の胸ポケットにしまっているPHSが鳴っていることに気が付く。取り出して耳に当てると、救急外来からの呼び出しだった。

 簡単に内容を聞いてから通話を終えると、PHSを胸ポケットにしまう。そして、救急外来へと急いだ。


 救急車で運ばれてきた患者は六十代女性。


 くも膜下出血。


 意識なし。


 その後、懸命に処置を施したものの、女性の意識は戻らないまま静かに息を引き取った――



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