エリート脳外科医の溢れる愛妻渇望~独占欲全開で娶られました~
「何か食べに行く?」
そう提案してみると、貴利くんが「そうだな」と頷いた。
私たちはベッドを抜け出ると、さっとシャワーを浴びて外へ出た。
雨はすっかり止んでいる。
でも、今から遠くへ出掛ける気にはならはくて、貴利くんのマンションの近くにあるラーメン屋へ行くことにした。あっさりとした醤油ラーメンときゃべつたっぷりの餃子を食べて身体がほかほかと暖まる。
その夜、本当は家に帰る予定だったけど、貴利くんのマンションに泊まることにした。
多忙な貴利くんのことだ。また今度いつこんな風にのんびりと過ごせるかわからないから、この時間を大切に、まだ彼と一緒にいたかった。
ベッドに寝転がって話をしていると、今度休みが重なったら結婚式場を見に行こうと貴利くんに提案された。
教会式か神前式か。招待する人数は? 披露宴はどうする?
そんな話をしながらふたりともいつの間にか眠っていた。
次の日は一緒にマンションを出た。
結婚すればこんな生活が当たり前になるのかと思ったら、そんな日々をとても楽しみにしている自分がいて不思議な気持ちになった。