エリート脳外科医の溢れる愛妻渇望~独占欲全開で娶られました~

「ありがとう千菜」


 貴利くんの声が耳に届いた。

 彼の胸に埋めていた顔をゆっくりと上げると視線がぶつかる。

 抱き締められたあとはキスをする。結婚をやめようと言われたあの日はしてくれなかったけど、今度はしっかりとキスをしてほしい。


「俺を待っていてくれないか。戻ってきたら結婚しよう」

「うん」


 貴利くんの言葉に頷くと、彼の唇が私の唇を塞いだ。

 すぐに離れてもう一度。

 今度は深く絡むキスに変わると、私の身体はそのまま後ろにゆっくりと倒されていった。



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