僕ときみの、ありふれた恋
「おー!潮の香りがする!」



「レジャーシート早く出してよ!」



「女子は先に着替えてくれば?」



「楽しみだね、宇崎さん!」



「うん!」



夏休みが始まって1週間が経った今日、僕たちは、海にやってきた。



きっかけは、コンビニでの会話。



いっちゃんやユキには千輝さんのことは伝えていないけど、僕たちも遊ぶ気満々だったから、快諾した。



そのあと、どこに行く?って話になったとき、満場一致で海に決まった。



そして今日、みんなで電車に乗って、僕らの町から小一時間程の場所にある海にやってきた。



早く泳ぎたい・・・!!



更衣室に行って、ルンルンで水着に着替えて、レジャーシートのある場所に行く。



既にユキといっちゃんは用意を始めていて、ビーチボールやら浮き輪やら、とにかく膨らませている。

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