極上御曹司はかりそめ妻を縛りたい~契約を破ったら即離婚~
作業は深夜におよぶこともあり、接待とかで帰れなかった日を除き古渡さんが迎えに来る。
監視カメラ付きの地下道を通って帰るんだから大丈夫だって言っても、危ないからって。

「奥様。
お迎えに上がりました」

「……ありがとう、ございます」

でも、今日、迎えに来たのは彼ではなく盛実さんだった。

「古渡さんは……?」

帰っていないわけがないのだ、一緒に行動している盛実さんがここにいるのだから。

「旦那様はすでに、ご就寝なさっております」

「ああ、そう、です、か……」

結婚生活がはじまって、一度だって彼が私より早く寝るだなんてなかった。
だっていつも、私が眠った頃を見計らってベッドに潜り込んできていたんだから。
きっと今日は、疲れていただけ。
わかっているけれど、胸に重い鉛が詰まっていく。

お風呂を済ませ、古渡さんの寝室をノックしようとして手が止まった。
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