好きになった先生は猫かぶりで腹黒な先輩だった
「奏でるって書いてミナト。
紛らわしいからカナデ。」



「ふーん・・・」



「黙れ。」



意味ありげに笑いミナト先輩を見つめるカノン先輩と心の底から嫌そうな顔をするミナト先輩。



「はいはい、邪魔者は退散しますよー。
ミナトちゃん、基本的12階にいるから話に来てね!」



12階にはちょっとした絶景が見れるテラス席がある。
あそこは4大の先輩たちがいつもいるからあんまり通らないようにしていたけど。



『はい、明日お昼食べに行ってもいいですか?』



「おいでー待ってる!
あ、ライン交換しよう?」



『あ、はい是非。』



ラインを交換してあっさりと帰ってしまった。



「はぁやっと帰った。
あそこの店で食べよう。」



カノン先輩の後ろ姿を確認したミナト先輩が駅の中にあるパスタのお店を指さした。



『はい!私ここのお店の紅茶がすごく好きなんです。』



「そっか、なら良かった。」
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