好きになった先生は猫かぶりで腹黒な先輩だった

腹黒

「休憩長くない?」



『いやいや、もう2時間も吹きっぱなしですよ?
しかもまだ15分しか休憩してないです。』



もう無理、吹けない。
受験の時でさえ練習ぶっ続けで吹いてたの1時間だったのに。



「しかもカデンツァのとこテンポ揺れすぎ。
歌って揺れてんならいいけどできてなくて揺れてんのバレバレだから。」



『それこの前先生にも言われて今練習してるところなんです。』



だから、今日は勘弁して!



「甘いこと言ってんじゃねーぞ、んなこと言ってる暇あんなら練習しろ。
だからうまくなんねーんだよバカ。」



ば、バカ。うまくなんない。
なんかすごいダメージが・・・



『すみません。』



言われたとおりだ。
自分に甘えて、妥協して。いつもそう。
中途半端な音楽しかできないんだ。



「ふはっ!」



感傷的な気持ち浸っているところ部屋はミナト先輩の笑い声で響いた。





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