Dear boy,Dear girl~ワケあり男子と秘密の同居生活~
いや、覗き見じゃなくて…あなたの瞳がなんとなく気になっただけなんだけど…

「だから…邪魔だよ。ブス。」

「は?ちょっと待ちなさいよ!」

わたしはあまりの言いように瞳の奥にすいこまれそうになったことは忘れて、ムカッとして呼び止めたけれど、その男は

「部活に遅れる。」

とサラッと言うと、振り向きもせずその場を立ち去って行った。

サイテー!!
何なの?!
いったい!!

そしてそのすぐ後から今ほどに振られた女子が泣きながら出てきてわたしを一瞥すると走り去って行った。

わたしのこと睨まれても…ねぇ…


それにしても…まあ…
どこまで歪んだらあんな性格になるもんだか…


呆れ果てた男…



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