完璧カノジョの裏の顔

救世主

あの後、話は案外あっさりと進み、私は神さんの家に預けられる事に決まった。私の生活費は兄が毎月振り込んでくれるらしい。

「え？…あの…神さんの家って隣じゃないんですか？」

エレベーターで下に降りようとする神さんに私は尋ねた。

「ああ、君ん家の隣は俺の親が住んでるんだよ。俺は今日親に用事があって来てただけ。」

それを聞いて私はなるほどと納得すると同時にある事に気がついた。

「じゃ…じゃあ私…今から神さんとその…2人暮らし…なんですか？」

思わず視線を逸らしてしまう私。

「ああ、俺、ロリコンじゃないから安心しな。中学生は普通に恋愛対象外だから。」

「高校生です…」

「え、マジ？…なんかごめん。中2くらいに見えた。」

「高2です…」

「そ、そっか。まあ、老けて見えるより良いんじゃね？」

「神さんは…何歳なんですか？」

「俺？22だよ。大学行かずに仕事してるけどな。」

そんな会話をしながら私達は駐車場へ歩いた。
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