囚われのお姫様
昔からの知り合い。

彼はこの学園の生徒じゃないらしいから、幼稚園あたりの知り合いかなって。


「入谷 誠くんって同じ幼稚園にいた?」

『急にどうしたの? 誠くんなら年少さんから3年間ずっと同じクラスだったじゃない』

「そうなの?!」


3年間も同じクラスだったのに、覚えてなかっただなんて……。

やっぱり知り合いだったんだ。

少し申し訳なく感じてしまう。


『誠くんすごいのよ!この前京葉大学付属高校に合格してね、とってもハンサムになってて、この前買い物し過ぎて荷物が重くなっちゃった時偶然会ってね、、家まで代わりに持ってくれたのよ』


……!!

さすが誠くん!!

かっこいいなあ。

そうやってさりげなく優しいことできちゃうの素敵だなあ。

それに京葉大学といったら日本の私立大学で1番頭いいところ!

私の学力じゃ例え能力者じゃなくてもとてもじゃないけどいけないわ……。


『でも突然どうしたの? 幼稚園の頃あなたと誠くんが話してるの、卒園式の時くらいしかみたことないけど』

「そうなの?」

『ええ、卒園式のとき結婚の約束なんてしてて微笑ましかったわ』
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