びわの実。
けれど、今でも心に残っている詩が一つだけある。


『庭の草むしりをしていて不意に見つけたゴルフボール。朽ち落ちたびわの実に紛れて泥まみれ。探していたんだよ。お前は‥こんな所に居たんだねえ‥』
たしか、そんな内容だったと思う。


あれから数十年、


この月日は、おばあちゃんの痛みを少しは癒してくれたかな‥。


それとも、



小さなびわの実は又一つ、


静かに

土へと



落ちたかな‥。
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