無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎






「成水くんが好きな女ってこんなに可愛いんだ……!みたいなさ。可愛くなって見返してやればいいんだよ。まあ楓莉は素材が良いから今の時点でも可愛いんだけどね?それって、お化粧したらもっと可愛くなるってことじゃんね」




はるちゃんやフユちゃんみたいに可愛い化粧がしたくて、流行りのコスメが欲しくて、それが理由でバイトを始めたわけで。



どうして急にオシャレに興味を持ったかといえば、それは李々斗と兄妹みたいって言われたくなくて、李々斗にすこしでも可愛いって言われたくて─────……って、あれ?




「ふ、フユちゃん」

「んん」

「それだとわたし、りりのためにオシャレするみたいになっちゃう……」

「そーだよ?」



そーだよって……、当たり前みたいに言われても。


李々斗に可愛いって言われたいと思っていたのは事実。


だけどそれは誰にも言ったことがなくて、フユちゃんもはるちゃんも知らないはずなんだけどな。


< 149 / 258 >

この作品をシェア

pagetop