私は彼とあくまでも友達になりたい
図書委員8回目
図書委員8回目。

それは二学期の終業式の前の日だった。12月22日。

隣にはもちろん彰人くん。

暖房の入った図書室には何名か生徒が見られた。

二人きりはまだ慣れていないから、少しありがたいと思ってしまう。

「ねぇ、彰人くん。」

私はすごく小さい声で彰人くんを呼ぶ。

「クリスマス、私がしてくれたら嬉しいことってありますか?」

クリスマスは二人で遊びに行くことになっていた。
今回は私がデートプランを立てる。

彰人くんは、私の言葉にニヤリとして、

「梨花が思う、俺がしてもらったら嬉しいだろうなってこと。」

と言った。これは本気なのだろうけど、なんだかはぐらかされたみたいで、しっくりこない。
でも、私は、

「わかった、考えてみる。」

と言った。とことん彰人くんに弱いなと思う。
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