私は彼とあくまでも友達になりたい
冬季補習
クリスマスデートの次の日。

昨日から降り続けた雪はしっかり積もった。
しかし、冬季補習は無くならない。とほほ…。

でもでも!今日は、彰人くんと一緒に帰る約束をしているのです!

だから、冬季補習もがんばれた。
小テストの結果は散々だったけど…。

補習が終わってすぐ私は、彰人くんのいるであろう一組に向かった。
こっそりひなちゃんに読んでもらおうと思ったのだが…。

「お、西窪来たぞ!おい!弥生!」

「昨日もどうせ二人でイチャイチャしてたんだろ?」

先に、男子に見つかって、その思いは儚く散った。

前みたいに、女子に呼び出されることは無くなったけど…。

それに合わせてますます冷やかしは加速しています!

冷やかしに乗っかるのが正解か、怒るのが正解か、分からずにいると、

「ちょっと!!
…ごめんね。梨花ちゃん。」

ひなちゃんが助けに来てくれた。
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